入浴には3つの効果があるといわれています。
■温熱効果
身体が温まって血行が良くなることは広く知られていますが、温度によって、自律神経にも作用します。一日の始まりに入浴するなら熱めで短時間、お風呂で一日の疲れをとりたいときはぬるめでゆっくりなど、使い分けることをおすすめします。
■浮力効果
水中では空気中に比べ、物体の重さを9分の1程度しか感じられません。浮力を受けて軽くなった身体は、次第に筋肉や関節の緊張がほぐれてリラックスします。この作用を利用して、動きにくくなっている関節を動かすなどのリハビリテーションでも用いられている効果です。
■水圧効果
入 浴中は胴回りを3~6cmも縮めるほどの水圧がかかっています。この水圧により、足元に滞っていた血液が押し上げられ、血液の循環を促進します。また、水 圧によって横隔膜や肺が圧迫され、体内の空気量が減るので、空気を取り込むために心臓が活発に動いて呼吸をたくさんします。お湯に浸かったとき 「ハァ~~」と大きく息がもれるのはこのためです。
この3つの効果はうまく機能していて、水圧効果によるポンプ作用が、温熱効果で温まった血液を浮力効果で緊張から開放された全身にめぐらせます。その結果、身体が温まる、というわけです